みなさん沖縄にどんなイメージを抱いていますか?
綺麗な海に亜熱帯の大自然、ゆったりと流れる島時間…。
ほかの都道府県には無い沖縄の魅力に「いつか移住したい!」という夢を抱く方も多い魅力的な場所ですよね。
しかし実際は移住後に理想と現実のギャップを感じ、沖縄を離れていってしまう人も多くいます。
移住してから「こんなはずじゃなかった…。」と後悔しないために、実際に沖縄に3年半移住していた経験のある私が、沖縄で生活をするにあたって知っておいた方が良いと思うことを実体験も含めてご紹介します。
[体験談]沖縄移住で失敗・後悔しないために知っておきたい6つのコト
お給料が他の都市と比べて安く、仕事の選択肢が少ない

移住するにあたって一番のハードルと言ってもいいのがお仕事ですよね。
沖縄のお給料が安いというのは事実です。
現在沖縄県の最低時給は790円、東京は1,013円(2020年1月時点)。もちろん職種にもよりますが、一般的にフルタイムで働いたとしても手取り13〜15万円以内が圧倒的に多いです。
求人に関しては観光業が多く、 下のような職業は割と簡単に見つかります。
- ホテル業
- お土産屋さん
- マリンスタッフ
- ツアーガイド
しかしサービス業だと生活が不規則になりやすいうえ、接客業に慣れていない人はストレスが溜まりやすい環境かも。
沖縄で成功する人の多くは、ネットビジネスをしているなど、パソコン一台で仕事ができる人達が多いように感じます。
看護師など手に職を持っている人でも、本土の求人と比べると探している条件とピッタリ合うものを見つけることはなかなか難しいです。
だからこそ事前の下調べが大切です!
移住したらどんな仕事に就きたいのか、希望している職種の求人をインターネットで必ず事前にリサーチしておくことが必要です。
意外と安くない沖縄の物価。賃貸物件の相場は安い!?

沖縄は島国です。沖縄で栽培することができない野菜や、沖縄で売られていないものは本土から運んでくることになるので必然的に値段が上がります。
本土では節約食材でお馴染みの「もやし」、場所にもよりますが沖縄ではなんと70〜80円もします!
台風が来たときにはさらに値段は上がりますし、長い期間品切れになることも。地味に生活を圧迫させますよね。
沖縄に移住したての頃は出費も多く、必然的に節約しながら生活していかなければなりません。
とはいえ沖縄で採れる島野菜は値段も手頃で、栄養価も高く本当に美味しい!
お肉であれば豚肉が安く、沖縄県産の豚肉はこま切れ肉でも旨みが強く本当に美味しいです。
お米は本土とほとんど変わらない値段で買えます。
ご飯を炊いて、お肉と島野菜を炒めるだけで充分な食事になりますよね。
このように、安く買える食材を使って工夫をしながら、楽しみながら節約生活をしていきましょう。
そして気になる家賃ですが、一人暮らしのワンルームや1Kで約4万から、2LDKで約5,6万から。
車社会なので駐車場代が込みになっている物件が多いです。
東京や大阪などの大都市に比べれば安いのは事実ですが、お給料の少なさに対して見合っていないんじゃないかな〜というのが正直なところ。
もちろん住む地域や、車の有無によって大幅に変わってくるので一概には言えませんが…。
だからこそ、自分がどの地域に移住したいのかを明確にして、その地域の家賃の相場はどのくらいなのか、しっかりと事前にリサーチをしておくことが大切です。
沖縄への移住はある程度の貯金は必須!!

上記2点からも分かるように、移住したての頃はお給料が低く、物価もさほど変わらないため使えるお金は限られます。
さらに貯金も無いとなれば、精神的にかなり追い詰められてしまいます。
移住前にある程度の貯金を確保しておくことはとても大切です。
具体的にいくら必要?というのは、それぞれの生活スタイルがあるので一概に言えませんが、
引越し費用とは別に「半年間お給料が入らなくても生活していけるくらいの金額」の貯金があれば、安心して移住できると思います。
沖縄は車社会!公共交通機関は便利とは言えません!

沖縄には電車がありません。完全に車社会です。それゆえ渋滞も激しいのですが…。
公共交通機関は、那覇市内から浦添市までを結ぶゆいレールというモノレール(しかもたった2両編成)と路線バスのみ。
そのバスも運賃は安くなく、意外と路線図が複雑。さらに那覇市を出て北部まで行こうと思うとかなり本数も限られるうえ、2000円以上の費用がかかります。
那覇市内に移住を考えている方は、住居から徒歩圏内にバス停やモノレールの駅があるかを必ず確認してください。那覇市以外に住む人は車が必須です。
那覇市内だけで生活することももちろんできますが、車があった方が確実に沖縄の移住生活が楽しいものになります!
現在車を持っている人は、各都市からフェリーで那覇市まで車を運ぶという手もあります。
車種によりますが5万〜10万円程で運べます。規定がありますが車内に荷物を載せることができるので、引越し費用の節約にもなりますよ。
沖縄の湿気には要注意。移住前にカビ対策を!

これは私が実際に移住してみてかなりストレスになったことなんですが、沖縄の夏の湿気は本当に辛いです。
持ってきた服や革素材のカバンや靴、木製の家具などあらゆるものにカビが生えます。
使わずにキッチンの引き出しにしまい込んでいた箸やヘラにまでカビが生えていたのを見つけたときはゾッとしました。
大切な持ち物をカビで駄目にしないためにも、湿気対策は徹底してしてください。
除湿機を購入するか、エアコンの除湿機能を朝から稼働させておくのがオススメ。
除湿って意外と電気代がかからないんですよ。
何をするにもジメジメとした気候に体力が奪われて、無気力になってしまっては大変。
気候が合わないという理由で移住をやめてしまった人を何人も見てきました…。
暑さが苦手な人は、特にしっかりと対策をしましょう。
沖縄の人間関係はいい意味でも悪い意味でも…
沖縄では、人と人との距離が本当に近いです。
・助け合いやおすそ分けは当たり前
・何から何まで面倒を見てくれる
・相談に乗ってくれる
しかし良い意味でも悪い意味でも人間関係が近いんです。
例えば、職場の人に話した内容が次の日には皆に広まっている、なんていうのも当たり前。
プライベートまであれやこれやと聞かれるのが苦手という方は、沖縄の人間関係に馴染めないかもしれません。
移住者同士だけで仲良くしている人達も多いですが、やはり移住生活が長い人は移住者だけのコミュニティーではなく、沖縄の人達の和の中に自然に入っています。
郷に入っては郷に従え、の精神でやっていけるといいですね。
沖縄への移住まとめ
以上、沖縄移住で失敗・後悔しないために知っておきたいコトのまとめです。
マイナスな面が目立っていて不安になってしまうかもしれません。
当たり前ですが観光で沖縄に来ることと、実際に住んで生活することは全く違います。
理想と現実のギャップを知っておけば、対策をすることができます。
あとは「絶対に失敗したくない!」と気負わず、期待しすぎないことも大切です。
どれくらい沖縄に住むことができれば移住が成功したと言えるのでしょうか?
その基準は人それぞれですが、移住はゴールではなくスタートです。
沖縄での生活を良いものにしていくためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。